※ 元POCHIユーザーの方の情報により、Keyboard Maestroというシェアソフトを使って、この記事のやり方よりもさらに簡単に第3外国語へ一発変換する方法がわかりました。
近いうちに方法をアップする予定です。お待ちください。



Macでは3つ以上の入力ソースを使用する場合、それぞれの入力ソースに一発で切り替えられるショートカットが用意されていません。
Control+Spaceなどのショートカットを使って、日本語英語韓国語日本語などのようにぐるぐる回りながら切り替えなければいけないのですが、3つ以上の言語を駆使するマリチリンガルユーザーにとっては、これがかなり面倒で苦痛です。

Karabinerではこれを解決する方法があったため、入力ソース一発変換ショートカット集プラグイン「POCHI」を作って、簡単に望む言語に切り替えられるようにしていました。

ところがSierraではKarabinerが動作しなくなってしまい、POCHIのユーザーが困っているという声が聞こえてきていました(自分自身、ふたたびかなり困っていました)。

私も新しいMacBookProを購入し、Sierraの環境でどうやって第3外国語へのショートカットを構築できるか試行錯誤し、やっとなんとか、第3外国語へはとりあえず一瞬で切り替えられる方法を見つけましたので、ここに公開します。(JISキーボードバージョン)



1Karabiner-Elementsをインストールします。

https://github.com/tekezo/Karabiner-Elements/blob/master/README.md

起動した後に、OSのシステム環境設定のプライバシー設定でKarabiner-Elementsを許可するのもお忘れなく。



2Karabiner-Elementsを起動し、Virtual Keyboardタブに入って、キーボードの設定をJISにします。



3Simple Modifications のタブに入って、Add Itemをクリックして、左側のFrom keyに出た枠の中から「right command」のキーを選び、右のTo keyのところから「f17」などの使っていないキーを選びます。この設定はすぐに適用されます。



4.今度はシステム環境設定の「キーボード」で「ショートカット」タブに入ります。

「入力ソース」にある「入力メニューの次の入力ソースを選択」の右の記号部分をクリックして青の表示をさせたあと、Macのキーボードの右Commandキーを押します。

すると、先程設定したF17などのキーが設定されます。

試しに右Commandキーを押してみると、入力言語が次々入れ替わるはずです。



5.右Commandキーを押したときに、英語の次に第3外国語が来るかどうか確認します。

もし日本語が来るようであれば、再度システム環境設定の「キーボード」から「入力ソース」に入り、日本語入力を一度削除したあと、下にある+ボタンを押して日本語を再び追加します。

このようにして、英語モードの状態で右Commandキーを押せば、第3外国語に入れ替わるかどうか、確認します。



6.設定はこれで完了です。あとは、英数キーを押してすぐに右Commandキーを押せば、お望みの第3外国語にすぐに入れ替わります。ほとんど瞬間的に入れ替えられるはずです。



5で、英語の次に第3外国語が来るように設定できず、どうしても英語の次に日本語が来るような場合があるようです。原因はよくわからないのですが、この場合、かなキーを押した次に第3外国語が来るようになりますので、ショートカットを「かなキー、次に右Commandキー」と覚えて使えば、同じように素早く第3外国語に切り替えることができます。